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彼らはね、
自分たちの頭上に抜かれた剣があって。
それがいつだって
落ちかかってくる可能性があるってことを、
知る必要がある。
彼らは自ら知ろうとはしないし、
認めようともしない。
だから、わたしは
それを思い知らせる必要があるんだ、
完全に抜け目なくね。

ヴェーラ編・第一部:
歌姫は幻影と歌う
少女たちの想いを軸に、
戦争というインクで反戦を描く
「君はさ、傲慢なんだよ」
 確認するように、ヴェーラは繰り返した。レベッカは口を動かすこともままならない。そんなレベッカを冷たい色の瞳で見つめながら、ヴェーラはなおも言う。
「自分の中の情報だけを寄せ集めて編集して、自分視点の現状をそこに組み込んで。それによって正しい方法が得られると、君はなぜか信じてる。自分以外の誰か、たとえばわたしの行為、関与……言ってしまえばわたしの意志を勝手に解釈してる。自分本位に理解した気になっている。違う?」
 区切るように一語一句を強調しながら話すヴェーラに対し、否定も肯定もできぬまま、レベッカは唾を飲み下す。
「それはね、ベッキー。それは予想でも計算でもなんでもない。ただの期待、なんだ。ものすごく主観的な未来予報なんだ」
ヴェーラ編・第二部:
歌姫は壮烈に舞う
最期のキス
──少女の願いは、また、儚く
「私たちの心は小さすぎるのよ。それだけの人のことを受け止めるには! 私たちはそんなに強くないの。心なんて脆いものなの」
「だったらさ! わたしなんて壊れちゃったって良いんだよ! さっさと壊れた方が良いんだよ! そうでしょ、だって、わたしたちは殺したんだよ? 大勢の人を。この手で。何も知らず、何も知ろうともせずに、ただ命令だからって理由で。たくさん、たくさん殺したんだよ!」
ヴェーラ編・第三部:
歌姫は背明の海に
君には、
綺麗なままでいて欲しい
「現実というのはそんなものなんだ。言葉が通じず、献身も軽んじられた以上、わたしたちは自分を守るための剣を持つしかなくなった。剣を持ち、自由の下に平穏を叫ぶ。これの何が罪だというのか」
マリオン編・第一部:
セルフィッシュ・スタンド
あなたたちの席は最前列よ、
小さな歌姫さん。
「わたしが願ったのは、ただの万人の幸福だった。戦争のない世界だった。冬の果てに常春が来ると思っていた。冬来たりなば春遠からじ。西風に寄せてそう思いながら、わたしは耐えた。いや、わたしたちは耐えた。その艱難の末に生まれたのが、わたしとマリアが描いたのが、あの景色だった!」
番外編:
スカイハイ・ロッカー
安全装置、解除――
押してはいけないボタン。
外しても良い安全装置。
撃つべきは――。
番外編:
アブストラクト・ストラトスフィア
カティ・メラルティン――出る!
超エースパイロット、カティ・メラルティン。「空の女帝」の異名を持つ彼女は、単機星空を駆ける。
迫りくる脅威――《《奴ら》》に向かって。