16. エドヴァルド・マサリク大統領

キャラクター紹介(絵なし) 人物-セイレネス・ロンド
キャラクター紹介

ヤーグベルテで一番偉い人といえば、この人。ヤーグベルテはいくつもの国が連合体となっている国家群で、イメージ的にはアメリカ合衆国。その国々の頂点に立つ人=大統領で、ヤーグベルテ統合首都と呼ばれるところ(=マリオンたちのいる士官学校のあるところ)に君臨しているわけです。

この大統領は「おこぼれ大統領」とも渾名されていて、政権がグラッグラな状態で有力者たちが次々失脚していったおかげで、大統領の地位に上り詰めることができたという風に言われています。ちなみに映画俳優出身者で、であるからこそ#08-03での「演説」が強烈なわけです。マリアも「なかなかの演技派でしょう?」と言ってますね。

なお、このマサリク大統領、たしかに「おこぼれ」のようには見えるんですが、実は彼の就任自体も「歌姫計画セイレネス・シーケンス」の一端です。で、裏で手を回していたのが、ジョルジュ・ベルリオーズとマリアです。マリアさん、こんなところでも活躍(暗躍)しているんですね。とはいえ、マサリク大統領自身はそんなことは全然知りません。彼は「歌姫計画セイレネス・シーケンス」の全容を知る立場にないからです。彼が知らされているのはあくまでマリアを通じた「イイカンジに切り抜かれた情報」だけです。

ただ、このマサリク大統領。それまでの大統領がヘタレ続きだったというところからの俳優出身(しかも超人気があった)大統領ということで、国民の支持率が非常に高い。タレント国会議員みたいな扱いなんですが、そうだな、アラフォーくらいの人なら「ロナルド・レーガン(米大統領)」あたりを連想してもらえれば良いのかもしれない。また、実務能力も国民が期待した以上に高く、且つ演説・外交上手だったりする上に、軍人支持層が非常に分厚い。国防費(軍事費)に関しても躊躇なく増やしていくところがあり、それはひいては「セイレネス・システム」開発・運用費の充実につながっている。……という根回しをしているのもマリア・カワセなんですが。マリア万能だからなー。裏工作の達人だから。

ちょい役のくせにやたら強烈なインパクトを与えていく人だったりする。しかし、マリアのシナリオとは言え、その演説内容についてはマサリク大統領自身深く納得した上でのあの寸劇だったりもする。実は政治や軍事のセオリーにとらわれない(だからこそ将官級の人間たちをも威圧できる)、話の分かるいい男なのだ。

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