セイレネス・ロンドシリーズ
「セイレネス・ロンド」シリーズは、全10部作となる予定でした。が、2020年末、小説執筆をやめるにあたり、本シリーズのプロット自体を廃棄してしまったため、ヴェーラ編三部+マリオン編一部の四部以降が(小説の体で)書かれることはありません。無いと思う。
シリーズの時系列
No. | シリーズ名 | 主人公 | 一言エピソード |
---|---|---|---|
01 | 歌姫は幻影と歌う | カティ、ヴェーラ、レベッカ | 歌姫たちの覚醒 |
02 | 歌姫は壮烈に舞う | カティ、ヴェーラ、レベッカ | 敵飛行士との悲恋 |
03 | 歌姫は背明の海に | カティ、ヴェーラ、レベッカ | 歌姫たちの絶唱 |
04 | 静心にて、花の散るらむ | マリオン | 打ち下ろされるイザベラの剣 |
05 | アジタートアジテイター | マリオン | 守るべきものが、敵 |
06 | トランステラー | マリオン | 明かされる「歌姫」の真実 |
07 | ブラッドベイン | マリオン、キリス・オヴェロニア | 「歌姫の血」を巡る権謀術数 |
08 | スラーズマリーツァ | キリス・オヴェロニア | 究極の歌女神 |
09 | ザ・フォーマルハウト | キリス・オヴェロニア | スペリオル・ディーヴァの降臨 |
10 | D.E.M. | キリス・オヴェロニア | 聖戦 |
- というようになるのですが、No.05の「アジタートアジテイター」以降は幻ですね(笑) 半分以上まぼろしー。
「セイレネス・ロンド」シリーズとしての主役は?
- 「空の女帝」こと、カティ・メラルティンです(即答) と言いたいところなんですが、プロット的にはNo.08「スラーズマリーツァ」までなんですね、カティさんが主役級を張るのは。
- No.07の「ブラッド・ベイン」では「主人公」に、マリオンと見慣れない名前「キリス・オヴェロニア」がいますが、ここで世代交代が起こります。時間はそんなに経過しないんですけどね。マリオンは艦隊司令官になりますから、この「キリス・オヴェロニア」という子が最終的な主人公になっていくという構想でした。
- というわけで、「セイレネス・ロンド」は以下3編で構成される作品になる、予定だったわけです。以下、プロット本体を失って久しい中、私の記憶からなんとなく再構築してみたアウトラインを書いてみますよ。
ヴェーラ編
- No.01-03は、通称「ヴェーラ編」ですから、ヴェーラが必然的にピックアップされますね。だからこそ、No.03が引き立つんですね。で、このNo.3は、マリオン編第一部(No.4)と時系列がガッツリかぶります。しっぽが一緒なんですね、これが。
- (2021/08/31追記)本サイトでも「ヴェーラ編」の連載を開始しました。カクヨム版を完全改訂する予定です。どうぞよろしくおねがいします。
マリオン編
- 残念ながら「静心にて、花の散るらむ」で終わりになってしまいましたが、マリオン編は3.5部くらいは続く予定でした。
- マリオン編「アジタートアジテイター」以降、ジョルジュ・ベルリオーズとその両サイドの金・銀が再登場し、ヴェーラ編の空気感に戻る……という計画をしていました。
- 「静心」のワーグナーテイストな「舞台」から一転、シビア&ドライな日常を中心に描いていく感じ(ヴェーラ編ですね、まさに)。そして「歌姫計画」を巡るアレヤコレヤが中心の物語が続く。
- マリオンが政治的にも軍事的にも、極めて優秀な艦隊司令官になっていく成長物語でもあったりする。人間的にもね。
- ヴェーラ編とマリオン編、結構内容が異なっているんですが、マリオン編を「正」として、キリス編に繋がっていきます。もともと「セイレネス・ロンド」の主人公はマリオンだったんです。それが「ヴェーラ編」がスピンオフされて、いつの間にか最大勢力になり。そしてヴェーラ編の主人公はカティだったりしますが。
キリス編
- No.07「ブラッドベイン」の中盤より登場する新キャラであるところのキリス・オヴェロニアが主人公となる「セイレネス・ロンド」の最終盤。キリス編ではマリオンたちはおよそ三十路。これはマリオン編第一部の時点のヴェーラやレベッカと同じ世代。ちょうど世代交代の時期ということ。ちなみにキリスは16歳じゃなかったかな。マリオンとは12歳差。
- No.08にある「究極の歌女神」っていうのはこの新主人公(になるはずだった)キリスのことです。彼女が史上最強にして最後のディーヴァなのですな、これが。この頃になると歌姫専用戦闘艦の概念すら変わってきます。また、敵であるアーシュオン他の国家群の繰り出してくる兵器もえげつなく。ちなみにキリスの戦闘艦は、領域制圧艦という新艦種。唯一無二のその艦の名称は「アタラクシア」である。
- カティが主役となっている短編「アブストラクト・ストラトスフィア」もこの時代のものです。この時点でカティさん、四十代です。この物語で出てくる「ナイトゴーントD型」の「D」は「ディーヴァ」の「D」です。カティさん(と乗機エキドナ)、一人で何十機ものディーヴァ搭載機を相手取るんですね、これが。相変わらず規格外の強さです。さすがは「空の女帝」。
- No.09は、それまでずっと歌姫たちを支えていた、ある人が敵になります。空中要塞フォーマルハウトに乗って現れ、圧倒的制圧力でヤーグベルテを脅かすわけです。もちろん決戦の相手はその人。
- No.10で「セイレネス・ロンド」はラストとなる予定でした。「D.E.M.」というのは、Deus Ex Machinaのこと。まぁ、予測はつくと思いますが、ラスボス登場です。D.E.M.は全長1000km以上にも及ぶ超巨大空中戦艦。もうここまでくると戦艦ていうかなんていうか。あの人が超AI・ジークフリートの力を結集させて作ったのがこのD.E.M.と。
ということだったんですが
- まぁほら、書籍化すればワンチャンあります(笑)
- この「セイレネス・ロンド」シリーズのセルフコミカライズが今の目標ですが、それがいい感じにアレしてアレしたうえで、更にいい感じに私の技術が上がっていれば、もしかするとキリス編にたどり着くかもしれませんね!(笑) いつだよ! 何年後だよ!!!
- 対D.E.M.戦闘書きたいなぁ、書きたいなぁ。
- 聖戦ですよ、まじで。脳内ではばっちり聖戦。脳内では。
小説の断片的なアレを載せてみました
- キリス・オヴェロニア編の「物語断片」を掲載しました。ちょいちょい増やすかもね。あくまで断片。