05. ヴェーラ・グリエール

人物-セイレネス・ロンド

――『戦争って、いつから娯楽サーカスになったんだっけ?』

レベッカと共に、始祖オリジンにして、最大最強の歌姫セイレーン。最上位であるD級歌姫ディーヴァとして分類される。

デビュー戦(#01-01「セイレネス・ロンド」を見て!)では、敵国アーシュオンの三個艦隊を、たったの二隻の戦艦(セイレーンEMイーエム-AZエイズィウラニア)で蹂躙する。それは歴史の転換点とも言えるセイレネス戦闘であり、それまで専守防衛かつ破綻ギリギリのジリ貧状態に陥っていたヤーグベルテに光明をもたらした。と、同時に反撃の狼煙のろしをあげさせる契機ともなった。ヴェーラとレベッカのこの圧倒的に過ぎる――それこそ奇跡のような――勝利が、国民の意識を大きく変えてしまった。長期間に渡って続いていた劣勢状態、八都市空襲を始めとする本土攻撃を受けたという事実、それらをくすぶらせていたヤーグベルテの人々は、ヴェーラたちに「反撃の理由」を見出し、「反撃するための剣」を手に入れてしまったのである。

活発にして豪放……に見えて、実は思慮深く思い詰める性格でもあるヴェーラは、この時を境にだんだんと壊れていく。この辺は「セイレネス・ロンド」で詳細を描いていたりするので、よければ某所にて。某所っていうかカクヨムですが。

ヴェーラとレベッカは、幼少期のマリオンアルマとライヴ会場にて出会っている。そしてそのことがこの物語「静心」のコアとなる事件を起こす最初のトリガーとなる。ヴェーラたちはこの出会いに希望を見出し、そして決断するのである。

ちなみにヴェーラ(とレベッカ)は、設定身長175cmあったりする。というか、170~175としていたのだが、このサイトに載せるにあたり、175cmでフィックスした。全女性キャラ中最高身長のカティとは10cmくらいしか違わない。実は(日本人的感覚では)長身なのだ。白金プラチナブロンドの髪と空色の瞳を有する稀有な美女である。

「静心」に至るまでのヴェーラの思いや体験の詳細を綴った物語が、「セイレネス・ロンド」である。

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