エディット
暑ぃ~、暑ぃ~
カティ
夏は終わらないね、なかなか
エディット
終わったら終わったで寂しい気もするから難しいわよね、人の心って
カティ
なんかセンチメンタル?
エディット
そうねぇ。昔を思い出しちゃって
カティ
昔?
エディット
まだ火傷がなかった頃の話。見せたでしょ、写真
カティ
うん。綺麗な人だった
エディット
今やこんなだけど
カティ
そこは卑下するところじゃないでしょ。姉さんは姉さんだし。というより、アタシは今の姉さんしか知らないよ
エディット
あら優しいわね
カティ
ていうか姉さん、胸はだけすぎ
エディット
減るもんじゃないし、いいじゃない
カティ
でもそこはほら
エディット
仕事中はぴしっとしてるんだし、いいじゃない?
カティ
まぁ、うん、そういうギャップに萌える人もいるか
エディット
カティはいつでもぴしっとしてるけど、疲れないの?
カティ
むしろ緩急つける能力がないとも言えるんだよね
エディット
あ、そうか。確かにそうかも
カティ
他人に言われるとそれなりに刺さるね
エディット
でもそこがカティの萌えポイントよね
カティ
アタシに萌えるやつなんていないでしょ
エディット
(いやめっちゃいるけど)
カティ
それにアタシは
エディット
もう二度と会えない人との思い出も大切だけど、誰かを好きになるのに過去を振り返る必要はないのよ?
カティ
でもアタシには彼はまだ過去じゃないんだ
エディット
思い出は人をそこに留め置くためのものじゃないわ。前に進む力になるものよ
カティ
姉さんたまに良いこと言うよね
エディット
たまに……
カティ
アタシは今も彼は一緒にいると思っているんだ。多分、この先も
エディット
一途ねぇ
カティ
姉さんだってそうじゃない?
エディット
私は顔がこんなケロイドまみれだし
カティ
理由にしてるだけじゃん。いいわけでしょ。やる気になれば手術だってあるのに
エディット
ま、そうね。そうかもね
カティ
じゃ、今夜は二人でちょっと豪華なご飯でも食べようか
エディット
ピザ? お寿司? ラーメン?
カティ
もー、ヴェーラじゃないんだから!