12. サミュエル・ディケンズ

キャラクター紹介(絵なし) 人物-セイレネス・ロンド
キャラクター紹介

――状況証拠だけでワイワイ言ってていいのは、そこらのバカと法律屋だけさ。

アエネアス社の記者。元陸軍所属の「つかみどころのない眼鏡のおっさん」である。

愛称はサム。実は「歌姫セイレーン」を初めて記事にして世に知らしめたのが、このサムである。
無論その取材対象は、始祖であるヴェーラレベッカ。それ以来二人とは十数年の付き合いとなっており、二人のD級歌姫ディーヴァたちもサムとサムの書く記事には全幅の信頼を寄せている。それはマリオンたちにも受け継がれ、サムは「ペンの力」で歌姫たちに協力する。

マリア・カワセ大佐や、第六課統括のアレキサンドラ・ハーディ中佐とも親交があるようで、その政治力、根回し力の高さもまた、異端者である彼が排除されない要因である。

そう、彼は異端者である。ゆえに彼は他の記者たちからも|(自社の記者たちからでさえ)疎まれているのだが、サム自身は全く意に介していない。現大統領|(エドヴァルド・マサリク)でさえ彼のフレンドリストにいるという噂もある。

「セルフィッシュ・スタンド~国家主義と代理戦争~」という書籍(速攻で政府施策により発禁処分を受ける)が作中に登場するが、彼は「歌姫計画セイレネス・シーケンス」自体に大いに疑問と異議を抱いていることが、その書籍の中で明らかになっている。そしてその書籍の存在によって、マリオンたち次世代の歌姫たちからの信頼も勝ち得たと言って良い。

発禁処分を受けるとわかっていても出版を強行するといったそれらの荒っぽい行動に対しても、彼なりの哲学や理由・理念がある。実際にその結果として彼の存在は国防の要である「歌姫」関係者にもより強く・広く知られることとなり、ますます彼の行動力は強化されている。歯に衣着せぬ言動はマリオンたちを戸惑わせたりもするが、彼が口だけではないというのは、のちの大艦隊戦の際にクロフォード提督率いる第七艦隊旗艦ヘスティアに同乗するというような大胆な行動からも明らかである。

何者にも屈せず、自分の信念にのみって立つ男なのだ。

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