アルデバラン

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BattleShip Design: サトウシゲル

歌姫養成科第一期生、エディタ・レスコ専用重巡洋艦・アルデバランは、今後の艦隊の中核戦力となるべくして作り出された2096年時点の最新鋭戦闘艦である。通常兵器に於いては、艦首搭載拡散粒子ビーム砲を始めとした対空兵装に重きを置かれている。ヴェーラたちD級歌姫ディーヴァとは違い、常時戦闘態勢に入れるほどの力があるわけでもないエディタたちV級ヴォーカリストにとっては、通常兵器も十分に意味を持つ。逆に言えばヴェーラたちにとって通常兵器はオマケである。

アルデバランは全長400mを軽々超えるサイズで、これもまた航空母艦を超える。セイレネス・システムの小型化が追いついていないがための巨大化であった。これは同じ日にロールアウトしたトリーネの重巡レグルスにも言えることである。

アルデバランは攻撃よりも若干防御に寄った兵装となっており、戦術の拡散粒子ビーム砲を始め、艦隊防空を一手に担える対空能力を持つ。「ハルピュイア・イレイザ」というセイレネス攻撃モジュール(対空)を最も有効活用できるのも、このアルデバランである。レベッカの第二艦隊に配備されることになるが、初出撃以来、常にフロントラインに立ち続け、圧倒的な戦果をあげ続けている。

なお、このアルデバランに搭載された拡散粒子ビーム砲であるが、元を辿れば戦艦・セイレーンEM-AZに搭載されていたもののバリエーションである。そしてさらにアルデバランの戦闘データフィードバックを受けて改良されたものがレオノールの重巡洋艦ケフェウスに搭載された。チャージ時間がかなり必要とはいえ、一撃で数隻から十数隻の艦艇を消滅せしめる威力を誇る武器である。アーシュオンにしてみれば脅威以外の何物でもない。

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