歌姫養成科二期生の唯一のV級、ハンナ・ヨーツセン専用の重巡洋艦。
エディタのアルデバラン、トリーネのレグルスとはまた設計思想が異なっている。重巡洋艦といいつつも実際のところは「軽巡洋艦の機動性と重巡洋艦の装甲」を両立させようとした実験艦。なのだが、結局どっち付かずの「中巡洋艦」のような艦船になってしまった。
とはいえ装備に関してはアルデバランのフィードバックをある程度受けて改良された物が載せられている。もっとも、アルデバランの拡散ビーム砲のような強力な火砲は搭載されていない。一撃の重さよりも手数で押していくというコンセプトであり、それについては計画通りの結果を出している。高い機動性と打たれ強さを武器に、最先鋒、或いは中央突破時の最後尾を固める。
ハンナはどちらかというと防御力の高い歌姫であるため、アルネプの設計思想とは相性がよかったようだ。随伴するC級歌姫たちを防御しつつ、長時間戦線を維持することに特化しているとも言える。