――『戦争って、いつから娯楽になったんだっけ?』
レベッカと共に、始祖にして、最大最強の歌姫。最上位であるD級歌姫として分類される。
デビュー戦(#01-01「セイレネス・ロンド」を見て!)では、敵国アーシュオンの三個艦隊を、たったの二隻の戦艦(セイレーンEM-AZとウラニア)で蹂躙する。それは歴史の転換点とも言えるセイレネス戦闘であり、それまで専守防衛かつ破綻ギリギリのジリ貧状態に陥っていたヤーグベルテに光明をもたらした。と、同時に反撃の狼煙をあげさせる契機ともなった。ヴェーラとレベッカのこの圧倒的に過ぎる――それこそ奇跡のような――勝利が、国民の意識を大きく変えてしまった。長期間に渡って続いていた劣勢状態、八都市空襲を始めとする本土攻撃を受けたという事実、それらを燻ぶらせていたヤーグベルテの人々は、ヴェーラたちに「反撃の理由」を見出し、「反撃するための剣」を手に入れてしまったのである。
活発にして豪放……に見えて、実は思慮深く思い詰める性格でもあるヴェーラは、この時を境にだんだんと壊れていく。この辺は「セイレネス・ロンド」で詳細を描いていたりするので、よければ某所にて。某所っていうかカクヨムですが。
ヴェーラとレベッカは、幼少期のマリオン、アルマとライヴ会場にて出会っている。そしてそのことがこの物語「静心」のコアとなる事件を起こす最初のトリガーとなる。ヴェーラたちはこの出会いに希望を見出し、そして決断するのである。
ちなみにヴェーラ(とレベッカ)は、設定身長175cmあったりする。というか、170~175としていたのだが、このサイトに載せるにあたり、175cmでフィックスした。全女性キャラ中最高身長のカティとは10cmくらいしか違わない。実は(日本人的感覚では)長身なのだ。白金の髪と空色の瞳を有する稀有な美女である。
「静心」に至るまでのヴェーラの思いや体験の詳細を綴った物語が、「セイレネス・ロンド」である。