27. カレヴィ・シベリウス(初代暗黒空域)

キャラクター紹介(絵なし) 人物-セイレネス・ロンド
キャラクター紹介

空の女帝エアリアル・エンプレスカティ・メラルティン登場以前の最強の戦闘機乗りである。「静心」の時点では既に戦死しているため本人は登場しない。

「暗黒空域」という渾名は、彼の乗機が暗黒色であったことに由来する。当初、エウロス飛行隊は灰色を基本とした機体色だったが、その中で唯一黒色の機体を操っていたことにその名は由来する。しかし、アーシュオンが「黒い戦闘機」に十分なトラウマを植え付けられたと見るやいなや、シベリウスはエウロス飛行隊の機体色を全て「黒」にしてしまう。その結果、アーシュオンの航空戦力部隊は大混乱を来たしたという。

もっとも、その中にあってもシベリウスの専用機、F108P-BLXブラックパエトーン(およびMk-2)は異色の存在だったと言われている。

同時期に活躍していたパイロットには、ボレアス飛行隊の隊長「異次元の手」エイドゥル・イスランシオがいるが、彼は公式には戦死している。「セイレネス・ロンド」に於いては、その彼とカティとの戦いもまた一つの重要なエピソードになっている。

シベリウスはカティの圧倒的才能を見出した最初の人物であり、二十歳そこそこのひよっこでしかなかったカティに早々に次期隊長となるべく英才教育を施している。もちろん、その際にはシベリウスの腹心である、ナルキッソス隊隊長・エリオットやジギタリス隊隊長・マクラレンの協力もあった。ふたりとも、シベリウス亡き後はカティの圧倒的に強力な僚機として活躍する。

シベリウスがいなければ、「空の女帝」は存在しない。誰もがその見解で一致しているところである。カティもシベリウスを心から師事しており、戦闘技量や指揮能力など、その全てを盗み取ったと評されている。また、その思想に関してはエリオット中佐が一番影響を受けている。「静心」でエリオットが演説するシーンがあるが、その内容についてはおそらく多分にシベリウスの影響を受けたものだろう。

彼の戦死がカティたちの時代の到来を告げたと言っても良いのかもしれない。

ちなみに「暗黒空域」は「あんこくくういき」であって「ブラックなんとか」でも「シュバルツなんとか」でもない。あんこくくういき、である。

なお、エウロス飛行隊副隊長であるカルロス・パウエル中佐が、二代目「暗黒空域」と呼ばれている。実はこのカルロスという青年、カティをも凌ぐ戦闘技量を持つと言われている。ほとんど活躍の場はないのだが。本当なら「静心」の先のエピソードで魔王の如き活躍をしてもらう予定だった。

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