マリオンたちの同期(第四期)の歌姫、レオノール・ヴェガ専用の最新鋭重巡洋艦である。また、エディタの重巡アルデバランの正式な後継艦である。アルデバランの超兵器である拡散粒子ビーム砲の一層の強化版が搭載されている。
この必殺兵器であるところの拡散粒子ビーム法の乱発はできないものの、一撃で艦隊先鋒部隊を一網打尽にできる。あるいは対空防衛兵器としても使える。なにせビーム砲であるから、多くの戦闘機にとっては回避するすべがない。ヤーグベルテで言うところの(カティ率いる)エウロス飛行隊のような狂った練度があれば、敵の照準システムに侵入してからの回避行動演算をおこなったり、先読みを仕掛けてくるアルゴリズムに対してランダムウォークを仕込んで逃げたりなどするわけだが、そこまでの練度のある飛行士はそこまで多くはない。
ケフェウスとアルデバランによる対空防衛展開は、もはや絶対圏域と言っても良いものとなる。アーシュオンの特殊航空機、ロイガーやナイトゴーントすらも撃墜せしめる防空能力の獲得により、それまで苦戦を強いられていた特殊航空機戦闘でも優位に立つことになる。(それは「静心」の後の話になってくるのだが)
同世代艦であるアキレウス、パトロクロスと同様に、単艦で戦略兵器に匹敵する威力を持つと言われている。