#02-04-01:マリオンさんの趣味

静心 :chapter 02 コメンタリー-静心
第二章ヘッダー

これは「#02-04: 世界平和のために。」に対応したコメンタリーです。

さて、#02-04でございますね。この辺から物語は次第にきな臭くなってくるんですが、まず前半は百合! 百合な感じです。

で、初っ端からマリオンさん、「非常に耳が良い」ということが明らかになっていますね、ここで。絶対音感があることも。440Hzとか442Hzとか、音楽やってた人にはおなじみの周波数なんですが、解説すると大変なことになるので省略。そして、マリオンの趣味のようなものが一つまた明らかに。それは耳コピです。施設ではろくな環境はなかったと思うんですが、そこはそれ、うまくやったんでしょう。あるいはそれだけはわがまま(?)を認めてもらったのかもしれないですね。DTPができるんですね、マリオンさん。オリジナルはともかく、アレンジは多分お手の物です。意外。

そしてレオンとベタベタしてるマリオンですが、部屋で待ち構えていたアルマさんに睨まれます。アルマさん、マリオン好き好き星人ですからね。オマケにアルマさんてばピリピリしてるせいか、心の声の受信感度が非常に高くて、マリオンの心の声が筒抜けです。ここまでのコメンタリーで書いたようにアルマさんはマリオンよりも心の感度が高いんですよ。

で、レオンとアルマがいい感じにアレしてますが、レオンさんてば圧倒的に余裕。その悠悠たる佇まいには、格上歌姫にも動じないツワモノ感がありますね。

さてここで「タブレット端末」というものが出てきます。スマホ的なものも既に出てきていますが。もっともスマホ同様に我々の時代とは全く違う技術を使われているので、アレですね。見た目だけ似てる別物。基本的に立体映像だし。VR的な映像投射機能ももちろん標準装備ですし、何なら聴覚を通じた映像変換装置なんてものもあったりします。「音」に敏感すぎるマリオンたちはまずめったに使いませんが。

あらゆる方向からヴェーラレベッカを見ることができる

ということをマリオンは言っていますが、実際にはカメラでとらえた部分の「間」については演算によって処理されている合成映像です。「実在していない」生身の人間をも完全に映像化できるわけでして、映像の何がどこまで本物か――については、もうこの時代誰も意識しないんです。嘘映像でも本当の映像でも誰ももう頓着してないというか、そういうのを忘れていると言うか。状況で真偽を判断するというのがデファクトスタンダードになっているので、「映像」は「クオリティ」が高けりゃなんでもいいわけです。実際に最前線の映像がリアルタイムに中継されたりしますが、その映像も7~8割は「素材」映像です。人々はそれはそれとわかっていながらも「それっぽければOK」位の感覚でいて、なんなら「歌が本物ならそれでいい」くらいの気持ちでいます。なんでも良いから「歌」をよこせ、という話ですね。

そして登場、(唯一の)劇中歌「セルフィッシュ・スタンド(Selfish Stand)」。直訳すると「わがままな戦い」っていう意味になりますが、そういう話。後に歌詞も出てきます。ネタバレしちゃうと、この歌はヴェーラ・グリエールの最後の作品、遺作になります。で、マリオンたちはヴェーラについてあれやこれや語ります。結構重たい話になってきます。が、まだまだライト。こんなもんじゃないよ、静心は。

で、その中で嫉妬に狂った(?)アルマさんが「キスでもセックスでもすりゃいいじゃん」みたいな割と激しい発言をしたりします。コレは完全に嫉妬ゲージが振り切れてることから出た発言。そしてマリオンさんはそんな単語に免疫がまったくないので、漫画のように動転してます。コレはお約束ですね。といいつつ、レオンに顎クイされてときめいちゃったりなんだりと、(気持ちは)意外と積極的なマリオンなのである。

そしてマリオンとレオンのラブラブカンバセーションが入ったりなんだりするけどサクッと流して後半へ。本編読んで(゚∀゚)

→次号

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